子ども部屋を作るべきか/子供に自分の部屋が欲しいと言われたときの工夫
人との触れ合いから子どもは思いやりを学ぶ
子どもが産まれたら、考えることは山ほどあるもの。子ども部屋を作るべきか、考える家庭も多いと思います。
実は、子どもが小さい内は必ずしも個室が必要とは限らないと言われています。誰かと共有する空間の方が、思いやりの心が育つようですよ。
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兄弟姉妹との遊びながら学ぶ
誰かと同じ空間を共有することは、とても貴重な経験です。自分のペースだけで動くのではなく、空間を共有する人のことも考えるきっかけになるからです。
幼いうちに兄弟姉妹で同じ部屋で生活すると、一緒に遊びながら人との付き合いについて学ぶことができます。
ひとつのものを共有で使う、勉強している間は邪魔をしないなどの社会性も身に付きます。
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年上の身内と同じ空間を共有する
特定の子ども部屋を与えず、ダイニングや書斎で親と一緒に過ごし、勉強するというのもおすすめです。
祖父母と同居しているなら、祖父母の部屋で過ごすのもよいですね。
体力のない祖父母と同じ空間で過ごすことで、人を思いやる力が育つといわれています。
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近所の人と触れあう環境から学ぶもの
昔は近所の人達が助け合って暮らしていました。長屋や銭湯など、顔なじみどうしで困ったときは助けあい、失礼なことをすれば、近所の人から叱られたものです。
そのような環境で、自然に子どもは周りの人に対する配慮や思いやりを学んでいったのです。
長屋の雰囲気を現代に生かすには、子ども部屋をつくるときに完全に孤立させず、吹き抜けに窓をつけるなど、まわりに気配が伝わる工夫をするのもよいですよ。
子供に自分の部屋が欲しいと言われたら
子どもは、ある程度大きくなると自分だけの個室を欲しがるようになります。
ひとり一部屋の個室が難しい場合でも、工夫次第で快適なプライベート空間をつくることができますよ。
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カーテンや家具で仕切るだけ
ひとつの部屋をふたつの空間に分ける場合、一番簡単なのはカーテンや本棚などで仕切ってしまうことです。手持ちの家具をうまく活用しましょう。
子どもは狭いところが大好きなもの。学習机を中心にした小さな空間でも、隠れ家のような感覚で案外満足してくれますよ。
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可動式の収納家具を活用
ロッカーなど可動式の収納家具をいくつか用意して区切るのもよい方法です。
子どもの成長に合わせて自由にレイアウトを変えられますし、やがて独立してしまっても仕切りに使っていた家具を壁によせれば1つの部屋に戻すことができます。
同性の仲良し兄弟・姉妹であれば、高さのない収納家具を選んで、お互いの気配が感じられるようにしてもいいですね。
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システム家具で高低差も利用
高低差を利用して仕切る方法もあります。部屋にロフトがあるのなら、そこを寝るスペースにできます。二段ベッドを仕切りにするなら、一方は上、もう一方は下、とそれぞれ専用のベッドに自分の部屋から出入りします。
ベッドや学習机などを組み合わせたシステム家具を2セット使うと、さらに複雑な組み合わせが可能になります。
一方の部屋に高さのあるベッドを置き、その下の空いた空間にもう一方の学習机を置くなど、多種多様な組み合わせを楽しめます。
部屋の大きさは限られていますが、工夫次第でプライベート空間はつくれます。子供と一緒にアイデアを出し合うのも楽しいですよ。