建物構造に関する用語をご紹介!
建物構造にはいろいろな種類があるのをご存知でしょうか?
今日は構造に関する用語をご紹介します!
在来工法[ざいらいこうほう]
木造軸組み工法の建物で、柱、梁、筋交いなど、木を使って軸を組む日本の伝統的な工法のこと。一般的に略して『ざいらい』と呼ばれます。また、現場施工のタイル貼りの浴室も『ざいらい』と呼ばれています。
ラーメン構造
『ラーメン』はドイツ語で『枠』の意味です。柱と梁を接合したフレームで構成されています。低層住宅から高層マンションまで幅広く用いられている構造です。室内に梁や柱型が出ますが、設計の自由度が高く、間仕切り変更もしやすいです。
壁式構造[かべしきこうぞう]
壁で建物を支える構造のこと。鉄筋コンクリート造の低層マンションは壁式構造で、室内に梁と柱がでてこないため、すっきりとしています。デメリットは、外せない構造壁があるため間仕切り変更しにくいということです。
2×4工法[ツーバイフォーこうほう]
正式には『枠組壁工法』といいます。1970年代に北米から日本に導入された工法で、6面体で建物を支えています。基準になる木材の断面のサイズが約2インチ×4インチであることから『2×4』と呼ばれています。耐震性能は高いですが、開口部をいじったり、壁を撤去することが難しく、間取りは変更しにくいです。
プレハブ工法
工場で主要部材(骨組・床・天井)を生産・加工して、現場で組み立てる工法です。規格化して生産されるため、『工業化住宅』とも呼ばれています。ハウスメーカーの住宅に多い工法で、リフォームする際、他社が構造をいじるのは難しい傾向にあります。
プチ建築用語ご紹介
カバー工法[カバーこうほう]・・・屋根材や外壁材、サッシ等を新規にする工事で、古い屋根材やサッシ枠の上に新しい材料をかぶせる方法。
真壁・大壁[おおかべ・しんかべ]・・・真壁は、日本古来の建物様式の壁で、柱や梁などが表面に見えている状態。対して大壁は、柱や梁の上にボードをはるため、表面がフラットに仕上がります。今では大壁が一般的になっている壁です。
蟻道[ぎどう]・・・しろありが通る道。土のトンネルのような細い筋状の道が、地中から基礎の内側を上って土台等の木材に達します。床下点検の際の重要なチェック項目です。
勾配[こうばい]・・・傾斜の度合いのことで、屋根勾配の場合は、例えば『4寸勾配』などという呼び方をします。排水計画では排水に必要な勾配を取ることが重要です。
不陸調整[ふりくちょうせい]・・・面が平らでない場合や、表面に凸凹があることを『不陸』といい、下地の不陸を平滑にして仕上げ面に影響が出ないよにする作業を『不陸調整』といいます。
散り[ちり]・・・2つ材料の接合部に少しのずれをつけることできれいにおさめる場合。そのずれを『ちり』と呼びます。例えば、クロス工事では『ちり』があることでクロスがはがれにくくなります。
いかがでしょうか建築用語はたくさんありますが、一部ご紹介しました!