京都市右京区N様邸全面改修工事~築100年・伝統工法・解体工事始まります~

2019年08月24日 現場中継ブログ

京都市右京区N様邸全面改修工事の、解体工事が始まりましたのでご紹介します

築100年のN様邸ですが、壁・天井・床すべて解体し、骨組みだけになりました。

こちらがビフォーです

そしてこちらがアフター

本当に骨組みだけになってしまいお空が見えています

一部新しい柱が入っているところは、解体をしながら添え木を

しています。

解体をしてみると築100年だったことがわかりますよね

N様邸ですが、伝統工法で建てられた建物でした。

一般的な建物は在来工法といわれる工法で建てられています。

在来工法は昭和25年以降の建築基準法に基づく一般的な建て方を言います。

基礎とその上部の構造を緊結し、筋かいや金物等で建物の強度を確保します。

在来工法は壁の量と配置で耐震性を評価する方法で耐震診断を行っています。

さてN様邸の伝統工法ですが、こちらの写真をご覧ください。

石の上に柱や土台が載せてあり、石と部材は緊結されていません。

仕口や継ぎ手には金物を使わず、組み手で結合され、

木材と土壁の粘り強さで地震に耐える構造です。

現在の家は建物を頑丈にして強くし、揺れに耐える『耐震』

昔の建物は建物全体で揺れを受け流し、揺れを直接伝えない『免震』となります。

日本は地震が多いので、伝統工法の建物の方があっているのかもしれません。

しかし、これだけ老朽化が進んでいるとこのまま住み続けるのも難しくなってきます。

こちらは石の上の柱がずれてしまっていました

N様邸はお家の傾きもみられたの、この柱のずれが原因の

ひとつになっていたと思われます。

工事はまだまだ続きます!

次回をお楽しみに!

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