あれから10年
あれから10年。 快晴の京都東インター。
戦後最大の自然災害とされる『東日本大震災』。
今年は10年という節目の年ということで、
私自身も、当時のことを改めて思い出します。
当時、娘はまだ4歳だったのか・・・。 当日の夜、
ベッドで、津波により住宅街が濁流にのまれる映像を
観ている私にむかって、娘が「テレビを変えて!」と
言ったことが忘れられません。
娘は、私がニコニコしていないことが嫌いな子ども
でした。 そして、親の仕事を理解し、自分が甘えたい
気持ちを押し殺すことができる子どもでした。
一度、夜に、おばあちゃんの家に預かってもらって
お客様の家に打合せに出るとき、笑顔で、見送って
くれたのですが、明らかなつくり笑顔でした。
本当に、心苦しい状況で、それでも自分が一緒に
いてやれない現実を受け止め、娘を残して家を出る
気持ち。。。
今のサンコウホームには、ともに頑張ってくれる
社員がたくさんいて、私自身の仕事といえば、
間接的な仕事がほとんどで、時間的にも融通が
効く状況なので考えられませんが、当時はそれだけ
『いっぱいいっぱい』でした。
つい先日、娘がやたらとベタベタくっついてくるので、
「どうしたの?」と言うと、「保育園のお泊り保育の日、
お母さん、迎えに来てくれたけど、そのあと、
おばあちゃんの家に預けられて、お母さんは出張に
行ったでしょ? 寂しかったんやで! だから、今、
その分甘えてるの( ̄― ̄)ニヤリ」と言われました。
今、中学二年生の娘です。 周りのお子さんは、お姉さん
っぽくなり始めている中にいて、まだまだ甘えたさんで、
「きもち悪いな~」と、笑いながら振り払おうとしますが、
当時、満たすことができなかった愛情は、今からでも
間に合うなら、注入してやろう!と、思っています
最後になりましたが、
『東日本大震災』という大災害により、犠牲となられた
みなさまに、あらためてご冥福をお祈りいたします。
今、生きている自分自身は、生きていること自体に感謝し、
生かされている意味を再確認する一日となりました。