今さら聞けない!照明について!明るくするだけじゃない!照明で暮らしを豊かにするコツをご紹介!
照明は明るさを確保するために必要な物です。
しかし近年では『明るくする』だけでなく、『照明で暮らしを豊かにする』という考え方も増えてきています。
照明を変えることで過ごしやすい部屋を作ることができるんです!
直接照明と間接照明の違いについて
まずは直接照明と間接照明の違いについてご紹介します。
日本の住宅は主に直接照明でつくられてきました。
最近では間接照明を取り入れたおしゃれな照明も人気です。
直接照明・・・
全ての光が直接の光として被照面(照らす面)に広がる照明方式。
スポットライト、ダウンライトなどがあり、照明効率は良いが、強い影が出来ます。
間接照明・・・
光のほとんど全部が、床・天井・壁等を照らし、その反射光のみによって照らす照明方式。
照明効率は悪いが、光が拡散され、影が無く柔らかな雰囲気が得られます。
直接照明と間接照明を使い分け、それぞれの良さを活かした照明にしたいですね!
照明器具の形をご紹介!
照明器具はデザインも多彩です。
照明器具の種類は主に次のようなものがあります。それぞれの照明器具の特徴を活かして配慮するとグンと居心地のいい部屋になります。
いろいろな照明をうまく組み合わせることで暮らしにあわせた照明をつくることができます。
シーリングライト・・・
天井面に直接取付けるタイプの照明器具。
天井の表面に取付ける「直付け(じかづけ)形器具」と、天井に埋込む「埋込み型器具」があります。
ダウンライト・・・
天井に電球などを埋め込んで下方向を照らす照明器具。
照明器具の存在が目立たないので、天井をすっきり見せながら必要な照度が得られます。
スポットライト・・・
反射鏡またはレンズを使用して、ある方向に強い光が得られるようにした照明器具。
照らす対象物を効果的に空間から引き立たせることができます。
ペンダントライト・・・
コード・チェーン・ヒモ等で・天井から吊り下げられる照明器具。
「引っ掛けシーリング」と呼ばれる器具にとりつけるものが一般的です。
ブラケットライト・・・
壁面、柱などに取付ける照明器具。
比較的小型の器具で、補助照明として用いられることが多く、空間の演出照明としての効果があります。
これらの他にスタンドライトやエクステリアライト、和風照明など様々な照明器具があります。
照明のリフォームにピッタリなのが『ダクトレール』です。
ダクトレールとは照明器具を取り付けるためのレールのことです。
『ライティングレール』や『ライティングダクト』などと呼ばれることもあります。
自由度の高さが一番のメリットです。スポットライトやベンダントライトなどをレール上で自由に配置することができます。
重量やワット数の制限はあるものの、その範囲内であれば複数の照明を取り付けることができます。
また照明の数を増やしたり、減らしたりといった調節も簡単です。
いろいろな照明を組み合わせる
日本の住宅では昔から1つの部屋に1つの照明器具を設置するという『一室一灯照明』という方式が一般的でした。
これは、部屋全体を照らすための照明器具を、部屋の中央にひとつ置いたスタイルです。
近年は、省エネや住宅様式の多様化の関心が高まるにつれ、ワット数を抑えたり灯りを分散させ、部屋の必要な箇所だけを照らす
『多灯分散照明』という方式が採用されるようになっています。
一室一灯照明のメリット・デメリット
一室一灯照明のメリットはお部屋全体が明るくなり、器具の照明はひつつだけ。
お部屋の中央に照明器具をつければよく、スイッチもひとつでOKです。
デメリットは、お部屋が常に一定の明るさで必要のない場所まで照らしてしまうので、電気代の浪費につながり、
生活シーンに合わせた照明演出ができない点です。
多灯分散照明のメリット・デメリット
多灯分散照明とは、ダウンライトやペンダントライト、スタンドなど、低ワット数の様々な照明器具を室内に分散させて配置する方式です。
多灯分散照明のメリットは、食事や読書、ホームシアターなど、生活シーンに合わせて照明の組み合わせを自由に変えることができるので、
暮らしに最適な光環境を容易に想像することができます。
必要に応じて、明るさを調整できるので、省エネにもつながります。
デメリットとしては複数の器具を購入しなければならない点や、設置場所に迷ってしまう。
また複数のスイッチ操作をしないといけない点などです。
さらなる上質な照明をお考えの方には『建築化照明』をおすすめしています!
建築化照明とは、間接照明の手法のひとつで、壁や天井などの構造物と照明を一体化させた照明のことです。
照明器具を天井や壁・床などに組み込むため、照明器具自体は目に見えず、構造物から光だけが漏れ出ます。
上向きに天井を照らす『コープ照明』や下向きに壁を照らす『コーニス照明』など様々な手法があります。
照明の色温度による違い
照明を選ぶ時に大切なことは照明の『色』を選ぶこともあります。
あかりの色はK(ケルビン)といって色温度で表されます。
暖かみのある色はくつろぎの空間に向いているし、子供部屋や勉強部屋などの活動的な空間にはすっきりした色の照明を選ぶことをすすめします。
電球色 | 温白色 | 昼白色 | 昼光色 |
←低い 色温度 K(ケルビン) 高い→ | |||
2700~3200K | 3500K | 5000K | 6500K |
暖色系の暖かみのある色で、リラックスできる。 | 電球色と昼白色の中間で、暖かみと爽やかさを併せ持ちます。 | 太陽光に近い色で、白っぽく、日中のような光の色です。 | 青みがかかったすっきりした色で文字が読みやすいです。 |
電球色・・・
電球やLED照明の光色の種類の一つで、白熱電球に近い暖色系のオレンジ色を指します。
光色の尺度を客観的に示す単位である色温度で表すと、電球色はおよそ2700~3200K(ケルビン)となります。
温白色・・・
蛍光灯の色の一つで、色温度約3500Kの光の色のことをいいます。
型番記号は「WW」と表記されます。
蛍光灯の中では2番目に低い色で、白色よりはやや自然な色合いですが、電球色よりはやや明るい色と感じます。
昼白色・・・
人にとって一番身近な太陽の明るさに最も近い自然な光の色です。
昼光色・・・
他の色に比べて白っぽく青みがかった最も明るい色です。
昼光色と書いて「ちゅうこうしょく」と読みます。
青みがかった光の色は脳を覚醒させる効果があるそうで、集中力を高めるのに最適と言われています。
リビングではくつろいだり、本を読んだり、いろいろな過ごし方をするから『照明』を決める時に迷ってしまう・・・という方には⇩⇩⇩
あかりをコントロールできる、便利な『調光・調色器』
照明の明るさや糸を変えることができる、調光・調色という機能があります。
リビングのように『遊ぶ』『勉強する』『本を読む』『くつろぐ』などさまざまなシーンを過ごす部屋には、
調光・調色器があるとスイッチ操作で手軽に照明の色を変えることができます。
調光器を壁スイッチとして取り付ける場合は電気工事が必要です。照明の配線工事の際に同時に行うと良いでしょう。
最近では調光機能を内蔵した照明器具やLED電球もあります。
工事不要で、リモコンやスマホで調光できる便利なものがあるのでご相談ください!