バリエーション豊かで個性を演出!「タイル」を知って上手に取り入れましょう!
タイルは外壁材、内装壁・床材として用いられるだけでなく、その意匠性の高さから装飾として採用されることも多いです。
一方で、施工やお手入れには注意すべきポイントもあります。
素材で知る「タイル」
外装向け
磁器質タイル | 石英や長石など自然石を約1300℃の高温で焼き上げる 吸収率が低く硬くて丈夫 |
せっ器質タイル | 粘土や長石などを1200℃前後で焼き上げる レンガ調など味わいがある |
内装向け
陶器質 | 1000℃以上で焼き上げる 給水率は22%以下で他2つより高い 寒冷地では濡れると凍害の恐れがある |
サイズで知る「タイル」
小口平 | 108×60 | 100角 | 94×94 |
二丁掛 | 227×60 | 150角 | 144×144 |
三丁掛 | 227×90 | 300角 | 294×294 |
ニュー小口 | 94×54 | ボーダー | 227×40 |
(サイズ単位は㎜)
「タイル」のメリット・デメリットを知る
メリット |
デザインに優れる
耐久性が高く、メンテナンス費用が抑えられる 雨風による劣化や変色が少ない |
デメリット |
イニシャルコストがかかる
1枚ずつ貼り付ける湿式工法では手間がかかる 施工業者によって仕上がり・持ちが影響されやすい |
「タイル」のトレンド
床タイルは、御影石やクオーツサイト(珪石)等の石調タイルが主流ですが、大判(600角以上)の大理石調タイルが内装に使用されるケースが増えてきました。
また、リビングやダイニング等へは、長方形のサブウェイタイルが人気で、色合いは青緑が流行色ではないでしょうか。
玄関等の床
クオーツサイト、御影石、大理石調など
インテリア(リビング、ダイニング)
異形状(六角形等)や長方形、色合いは青緑
オーク、チーク、ウォルナット等の木調タイルも人気です。
外装
ボーダータイルが主流で黒系の色が増えて来ました。
集合住宅の外壁は薄い色合いのアースカラーが多く使用され、白黒のモノトーン組合わせは流行が去った感があります。
エントランスは豪華になり、壁は大判(600㎜以上)大理石調タイル、床は300×600角以上の石調(クオーツサイト系)のタイルが多く使用されています。
洗面・トイレ
相変わらず表情に味わいのある窯変、色幅の大きさモザイクタイルが人気です。
室内にも屋外にも、出番のあるタイル
内装・外装など、現在では幅広い用途で使われるタイル、瓦やレンガなど建物に使われる陶磁器です。
化粧煉瓦、装飾煉瓦などさまざまな呼称が存在していたが、1922年に建築装飾材の名称が「タイル」に統一され、2022年に名称統一から100周年を迎えることを記念して、全国タイル工業組合により4月12日が「タイルの日」として登録されました。
原材料や吸水性などでいくつかの種類に分けられるので、使用場所に適したものを選ぶ。
外装では雨風に耐えうる耐久性、汚れにくさがメリットのひとつです。
耐久性が高いため、ランディングコストを抑えることもできます。
しかし、タイル自体の耐久性が高くても、下地の処理が疎かだったり、目地のメンテナンスを怠ったりすると、タイルのはがれや破損の原因にもなるので、意匠性のみで選ぶのではなく、後のメンテナンスも含めて、施工する業者も選んでいただきたい。
「タイル」を使用した施工事例のご紹介!!
京都市山科区S様邸全面リフォーム
費用 1320万円・工期 4ヵ月
全面リフォームでキッチン廻りにタイルを使用した事例です。
京都府相楽郡A様邸浴室・洗面所リフォーム
費用 464万円・工期 10日間
造作の洗面化粧台にモザイクタイルを使用してアクセントにしました。
京都府長岡京市M様邸洗面室リフォーム
費用 40万円・工期4日間
作り付けの洗面台にホワイトのタイルを施工し、 ナチュラルでシンプルに仕上げました。