デザインを中心としたリフォーム会社をめざして

『カッコイイ建物をつくりたい』

サンコウホームの上口です。思えば15年以上になると思いますが、

『カッコイイ建物をつくりたい』という思いから、

京都の建築会社でデザインを中心としたリフォームを手掛ける会社造りに取り組みました。

リフォームと言う言葉が主流の中、

リノベーションという新しく耳心地の良い言葉を知ったのもこのころだと思います。

今では当たり前の言葉のひとつです。

しかし当時のサンコウホームは何ひとつ無い会社でした。

デザインは難しく、コンテスト入選するまでに七年かかりました。

小さな部門賞は入選しましたが、手摺や、トイレばかり・・・

誇れるようなものではありませんでした。

工務店としての長い歴史はありましたが、デザインは出来ませんでした。

夢を見る事ができていない時期で、売上や社長としての能力の低さ、何より訪問販売で心が疲弊し、

仕事について悩んでいた気がします。

東京で出会ったあるデザイン

夢を持てたのが、東京での勉強会で見たあるデザイン会社のデザイン。

衝撃でした。何か自分の中でふっきることが出来ました。

当時の私の考えは訪問販売の考え方で、安く仕入れどれだけ高く売るかばかりを考えていました。

本当に必要かどうかではなく売上主義でした。

売上が大切なのは、良くわかりますが、

訪問販売をしていた当時の会社は、社員、お客様、自分との騙し合いでした。

現在問題になっている悪質ホスト問題、構造がとても似ている気がします。

少し話がそれますが、どちらも心の隙間を狙っています。

訪問販売の契約率の割合は、高齢者がダントツです。

ホストにハマるのは、逆に若年層だと思います。

形は違いますが、寂しさや、構って欲しいと言う気持ちの隙をうまくお金に変えています。

子供や近所付き合いの希薄さ、両親、親子関係の希薄もホストにハマる原因の一つだと思います。

そしてこの心の隙や子供、両親、親子関係の気薄さが悪質訪問販売に引っかかる原因の一つだと考えています。

デザインで豊かになれないか

そこで私は、住宅のデザイン、間取り、動線プランニングで少しでも人が豊かになれないか？を考えました。

少なくとも最小のコミニティーである家族が家の中で集まることができる。。。

集うことができれば会話が増えると考えました。

動線は、家事だけではなく、育児、生活、大きく考えて、人生そのものをプランニングすべきです。

子供の頃から、両親との会話ができている子供が大人になり両親との関係をより深く大切にする。

子供が卒業した後どのような生活スタイルにするか。

子供が大人になった後の問題。

人生にはそれぞれの節目があり、寄り添って行くべきなのが工務店です。

良く聞かれる質問の一つに、工務店ですか？と聞かれます。

設計事務所の方がデザインを売りにできると思います。

しかし私は即答でいつも答えます。工務店が1 番だと。

それは、大工を抱えていないと思い通りの仕事はできないと考えているからです。

ハウスメーカにしろ、設計事務所にしろ、工務店が最終請負、家を建てるのです。

しかし、工務店の欠点は、デザイン力の無さにつきます。

管理もできて、設計もでき、デザインもできる。問題があるでしょうか？

私が考える1 番は、工務店です。

私は、それらを解決することが出来るのは工務店だと信じています。