建て替えとリフォームどちらにすべきか/時代に応じた住みやすい家造りを
建て替えとリフォームどちらにすべき?
築年数の古い家を新築同様の状態にしたい時は、建て替えかリフォームのどちらかを選ぶことになります。
一般的には元ある住宅を活かし、各箇所を交換するリフォームのほうが安く済むと思われがちですが、実は建て替えのほうが安く済む場合もあるのです。
どちらがよいか、決める時に確認すべきポイントをご紹介します。
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リフォームする割合と予算を確認
古い家をリフォームする時は、構造材から取り替えなければいけない時もあります。大規模なリフォームになると一部だけ残して、細かく作業をしなければいけません。
それならば全体を壊して建て替えるほうが手間もかからず、費用が安く済むこともあるのです。
まずは見積もりで専門家に見てもらい、リフォームのほうが建て替えの7割程度のコストで住むのなら、リフォームを選ぶと良いでしょう。
それ以上になるのならば、先々の耐久性や安全面を考え、建て替えも検討してみてください。
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建て替えの場合は法律の規制も確認
建築法規や都市計画は年々変化しています。建て替えをすると、規制によって建て替え前の家よりも小さい家しか建てられない、というケースが起きることがあります。
建て替えをすることで、今の建築基準に合わせて家が狭くなってしまうのであれば、リフォームにとどめておくことでこれまでの生活通りに過ごせます。
時が経つにつれ、家族の状況やライフスタイルも変わるもの。住みよい家にするにはどのようにしたら良いか、しっかり考えることが重要ですね。
間取りを見直し、住みやすい家造りを
時代の流行はファッションや音楽など以外に、家のあり方にも関係してきます。
家族が過ごしやすい家の間取りとはどのようなものか、一度見直してみませんか?
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例えば1980年代に建てられたマンションの間取りの基本形は、できるだけ廊下を無くし部屋同士をふすまや開閉できる扉で仕切られています。
スペースを有効活用していくというものでした。
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ところが、2000年代に入ると間取りの特徴も変わってきました。プライベートスペースが確保できるよう、廊下を設けてその左右に部屋を配置していくという、いわゆる田の字型の間取りが多くなっています。
そして、最も日当たりの良い南向きの場所をリビングダイニングとし、家族が集まれる部屋としているのです。
建てられた時代によって、家族が現在一番過ごしやすい間取りとは違う場合もあるのではないでしょうか。
現代社会では、昔に比べて世帯人数の減少、単身世帯の増加など、さまざまな変化があります。また、転勤や二世帯同居への変更など、ライフスタイルが大きく変わることもありますよね。
家族全員の意見を聞き、フレキシブルに間取りを変化させられるリフォームを検討してみてはいかがでしょう。